研究会について(概要)

ファブシステム研究会は、企業約25社、4大学、1特許事務所、1公的機関と産総研で2010年1月に設立されたコンソーシアムです。


本研究会は、21世紀のあるべきファブシステムを創造するための諸活動を行うことを目的としています。 特に、本研究会の前身である旧ファブシステム研究会(産総研が企業群と組織した研究会)が創造した、今後のファブシステムの一つの理想である、 最小単位での製造を行うミニマルファブモデルを具現化することを主たる活動目的と定めています。


ミニマルファブは世界中で使って頂ける柔軟な汎用性と超低コスト、高信頼性を併せ持ったイノベーショナルなシステムです。


新しい生産モデルですから、そのあるべきモデルの概念と詳細を明らかにすることは、ファブシステム研究会の一つの重要な活動になります。 ICを1個ずつ作るためのシステムについて、具体的で実用的なモデルを構築しつつあります。


それとともに私たちが進めているのは、そのミニマルファブを構成する装置群とファクトリーの研究開発です。


技術開発力のある企業と産総研でミニマル製造装置の開発を進めています。 ミニマルファブを利用したいと希望するユーザと開発チームとの研究会内での対話によって、私たちはその開発行為の市場での成功の精度を高めています。現時点で、半導体デバイスを製造するのに必要な前工程装置群の主要な部分はプロトタイプを完成しています。すでに、ミニマル装置だけを用いて、トランジスタの試作にも成功しました。2013年度から一部の装置は受注販売を始めています。


それでも、産業システムの創造にあたって、私たちの開発規模はまだまだ十分なものではありません。 ミニマルファブ構想にご賛同頂き、一緒に汗をかいて新システムの構築を共に進めてゆく、そのような方々をお待ちしています。


最初のフルセットミニマルファブが現れるのは、そう先のことではありません。


どうぞ、皆様ご理解、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。


平成26年5月5日


産業技術総合研究所コンソーシアム
ファブシステム研究会
代表 原史朗

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Fab System Research Consortium, AIST